マンゴスチンの皮が硬いと完全アウト!食べる時期はなるべく早めに

マンゴスチンの皮が硬いと完全アウト!食べる時期はなるべく早めに

「果物の王様」はだれにでも知られてるけど、「果物の女王」も知られてるのかな。

今回はけっこう後悔した。

初めて見つけた謎の果物

とある日にマレーシアの最寄り駅に行ったら、何やら近くから大きな音楽が聞こえてきた。

 

どうやら何かのお祭りをしているみたいで、

洋服やスマホガジェット、食べ物、ジュースなど様々な出店が並んでた。

 

ちょうどお腹が空いていたので、ご飯を食べて帰ろうとしていたところ、

ふと視界に謎の茶色い果実の山が入ってきた。

 

何じゃこりゃ!?

 

今まで全然見たことが無かったので、

その謎の茶色い物体を答えが何なのか検討もつかなかった。

 

そこで、さっそくお店の人に聞いてみた。

「これは、なんですか?」

「ああ、これはマンゴスチンだよ」

 

それは「果物の女王」だった

それを聞いた瞬間、すごく嬉しくなった。

どうしてかというと、

マレーシアで暮らしている間に、ドリアンが「果物の王様」だったら、マンゴスチンは「果物の女王」だって聞いてたから。

 

「果物の女王」って聞いたら、そりゃ誰でも食べたくなるじゃん!

 

でも、スーパーでは見つけたことが無かったので、売られてないのかと思ってた(後日、マレーシア人の友達に聞いたら、ナイトマーケットとかで売られてると言ってた)。

 

ちなみに、「果物の王様」であるドリアンは、とにかくにおいが臭いけど、

「果物の女王」であるマンゴスチンは、剥いたときに出る「赤い汁」が布などに付いたら全然落ちない

どっちもクセがスゴい…

 

甘くてとろけて可愛くて

お店の人には2キログラムで12リンギットと言われたので、正直買おうかどうかすごい迷った。

 

でも、そこはマレーシア。

お店の人が気前よく「食べてみなよ」と言って、マンゴスチンを1つ、ぼくに渡してくれた。

マレーシアで味見をさせてもらえるのは、ごく普通のこと。

 

ぼくが食べたマンゴスチンの見た目はこんな感じ。

 

茶色い皮の中に可愛らしい白い果肉が入ってる。

ぶっちゃけ最初これを見たときには、これニンニクと同じじゃんと思ったけど。笑

 

でも実際食べてみたら、それがめちゃくちゃ美味しい!

例えるなら、ライチみたいな味で、桃みたいにすごく柔らかかった。

しかも、食べたら、舌の上ですっととろけて消えていった。

 

そんな今までに無い食感を楽しんでいるときも遠慮なく、お店の人が「買っていきなよ」と言ってくる。

正直、買いたいとは思った。

 

でも2キロもいらないと思っていたら、お店の人が言った。

「1キロ、6リンギットでいいよ」

 

速攻で、1キロを頼んで買ってしまった。

いい買い物したなー。

 

悲劇…変わり果てた姿

でもその後、ずるずると引きづられて、全然食べないまま2週間以上が過ぎた。

 

それまでに何度も何度も食べようと思ってはいたけど、

大学や他のアクティビティーで忙しくて、ずっと食べられないでいた。

 

でも久しぶりに時間ができたし、

そろそろ食べないとヤバいんじゃないかと思って、やっとマンゴスチンに手を伸ばした。

 

でも、その時のマンゴスチンは、2週間前に食べたあのマンゴスチンとは全然違った。

見た目は全く変わってなかった。

 

だから、まだ食べられるじゃんと思ったけど、

現実はかつてのマンゴスチンほど甘くなかった。

 

ちょっと触ったら分かるんだけど、

マンゴスチンは皮が柔らかいから、食べるときはミカンみたいに自分の手で剥いて食べられる。

 

でも2週間経った後のマンゴスチンは、そもそも全然皮が柔らかくなかった。

むしろ道端に落ちているような石と同じくらいの硬さ。

だからヘタを取って剥こうとしても、そもそも石を剥こうとしているようなものなので、全然剥けなかった。

 

仕方がないので、包丁を使って剥こうとしたんだけど、包丁の刃ですら弾くほどの硬さ

それどころか、包丁で切ろうとしたら、包丁の方がすり減るんじゃないかというくらい全然切れなかった。

それでもやっぱり中身が食べたい!

という考えに突き動かされたぼくは、力ずくでマンゴスチンを開けてみた。

 

でも違った。

 

全然、違った。

 

中から出てきたのは、2週間前に見たふっくらとした真っ白の可愛らしい果肉ではなくて、

ちょっと茶色でシワシワの、すっかり変わり果てた姿のマンゴスチンだった。

 

時間が経つと硬くて食べられなくなる

これにはさすがに危機感を感じたので、口にしなかった。

実は、腐ったメロンを口にしたときに、舌に電気ショックのようなシビれが走ったことがあって…

今日見たものはその時の記憶を容易に呼び覚ました。

 

今回のぼくの経験からいうと、

どうやらマンゴスチンは、時間が経つと成熟して、どんどん皮が硬くなってしまうよう。

皮の硬さは台所の台をマンゴスチンで叩いてもびくともしないくらい。

冷凍バナナみたいに、釘が打てるほど。

 

そうなってしまったらもう全然食べられるような品物じゃない。

結局15個ぐらいあったマンゴスチンのうち、食べられたのはたったの5個くらいだった。

いずれもギリギリセーフなものたち。

 

そのとき思った。

「あー、よかった。2キロ買わなくて」

 

次マンゴスチンを買うときは、絶対すぐに食べようと誓った瞬間でした。

あー、もっと早く食べておけばよかったなぁ。