マレーシアの大学APUで期末テスト出題方法が厳しくなりました

マレーシアの大学APUで期末テスト出題方法が厳しくなりました

ぼくが日本でマレーシア大学留学の準備をしていたのは2016年の話ですが、そのときを振り返ってみると留学生活についていろんな情報を探していましたが、なかなか情報が得られなかったなあと思っていたのを覚えています

しかし、今はマレーシア留学について調べれば、ブログやYouTubeで発信する人や留学の代理店が増えてきた印象です。インターネットで発信することに怪しいイメージが取れてきている証拠でいい傾向だと思います。

そんな風に思考を巡らせていたところ、ふと大学の試験ってどんなものだろうと考えていたことを思い出しました。海外の試験ってどんな出題形式なのかなかなか分からないですよね。そこで今回は、APUの期末試験がどのように出題されるのかご紹介します。

期末試験問題はランダムに出題されます

APUの期末試験は問題がランダムに出題されます

「ランダム」とはどういうことかというと、例えば一つの科目を3人の講師が教えているとします。その場合、期末試験問題は期末試験に出題される大問の数だけ(4つの大問があれば4つ)その3人によって作成されます。すると作成された大問は12個あることになるので、その中から4つをランダムに選んで出題されることになります。

簡単に言えば、1つの科目の中からどの内容が出題されるのか分からない、ということです。もはや期末試験というより実力試験のようになっています。どこから出題されるのか分からないので、とにかく期末試験前には一日中練習問題を必死に解いたり、講義で使われるスライドを覚えたりしています。

以前はもっと学生にとって勉強しやすい出題形式でした

高校の期末試験といったら先生から出題範囲が指定されるので、その範囲を勉強すれば簡単に高得点がとれていました。自信があれば特に試験勉強しなくてもいいくらいじゃないかと思います。APUの試験は英語ですし、さすがに勉強した方がいいのですが、以前は担当講師が試験問題を作っていましたし、講師から出題される範囲を「Tips」として教えてもらえていたので、今よりは試験勉強がやりやすかったです。しかし、ある事件によって事態は一変してしまいました。

その事件は、ある一人の学生によって突然引き起こされました。あれはぼくが大学2年の後期の時だったと思います。期末試験直前になって講師から「試験の出題範囲はランダムになるよ」ということを告げられました。講義室にいったみんなは唖然として「なんで?どうして?」状態。

聞くところによると、ある期末試験で一人の学生が講師に「出題されるのはココ」と教えられていた箇所を勉強していたのですが、実際に出題されたのは言われていたところとは違う内容でした。それに憤慨した学生は、そのままAPUに対してクレームを言いに行ったのです。

するとAPUは同じことが起こらないように改善するしかありません。結果として期末試験問題は複数の講師が問題を作ってそこからランダムに選ばれるという形式に変更されることになりました。

網羅的に勉強するのが近道

ランダムで出題されるようになる前と比べると、正直なところ「Tips」があった方が何倍も勉強しやすかったです。勉強範囲が狭くなって勉強にかける時間は短くなりますし。クラスメートはみんな「なんてことしてくれるんだ!」という感じでした。(笑)

ぼくも正直出題方式の変更に対して「面倒くさいことになったなあ…」と感じていました。しかし、なってしまったことは仕方がないので、今では現実を受け入れてテスト勉強をしています。

よく考えてみれば、試験って個人の実力を測るものなので本来の試験のあり方に戻ったのかなと考えれば納得できます。しっかり勉強していればより理解が深まって、卒業後の自分のためにもなりますし、試験で高得点を取るキッカケにもなります。

人によっては、「出題範囲はここだろう」と賭けをする人がいるのですが、見事に賭けが外れて痛い目を見ることになっているのを見たことがあるので、賭けをするのはおススメしません

やっぱり期末試験で高得点を取るための一番の近道は網羅的に勉強することです。勉強する気が起きなかったら自分はどうして大学に入学したんだろう、ということを思い出してみるとやる気が起こるかもしれません。やる気が起きなかったら大学を辞めて編入や就職を考えてみるのもいいかもしれません。よく考えると、期末試験は自分の人生を考えるキッカケにもなっていいですね。

試験勉強は大変ですが、自分の将来を考えつつ一緒に頑張りましょう。